2021/05/01

【映画】『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観た(4回目)

4回目:2021年4月13日(土) 


さぁラスト、行ってみようかぁ!


アスカ「いつか食べたあんたの弁当、美味しかった」


TVシリーズではシンジがアスカの弁当を作っていて、アスカもそれを、口では悪口言いながらも満足そうに食べる。でも同じ弁当をレイにも作っていると知り、弁当をヒカリにあげてしまう。

新劇場版では、シンジがアスカやレイ、トウジに弁当を作り、レイはそれを食べたことにより、自らが料理でもてなそうとする。アスカもシンジに弁当を作ろうとする。しかし、ゲンドウとシンジの食事会は実現せず。結果的に、ニアサードインパクトとなる。

アスカは食事をしなくてもよい身体になってしまい、シンジは絶望の中、アスカと綾波レイ(仮称)により何とか食事を維持できたおかげで、結果的にはもとに戻ることができる。

さらに、トウジのために弁当を作っていたヒカリは、TVシリーズでは食べてもらうことができなかったが、新劇場版では結婚して食事を作るようになる。

このあたりは偶然なのか、計算なのかわからないが、弁当(食事)というアイテムだけでこれだけの関係性を作り出すというのは、すごいとしか言いようがない。


ケンスケ「アスカはアスカだ。それだけで十分さ」

アスカの裸体は、TVシリーズや旧劇でも繰り返し、シンジの異性への興味という視点で出てきている。ミサトさんの家の風呂や、旧劇の病室でのシンジの自慰行為、新劇場版でのスケスケプラグスーツなど、これでもかと登場しているが、今回シンジがアスカの裸に全く反応せず、しかもさり気なくアスカにタオルを掛けるのがケンスケというのが、実に興味深い。旧劇の加持さんに匹敵する、大人の男。この役割をケンスケにふるというのが、「やられた!」

最後にアスカのエントリープラグがケンスケの家の前にあるのも、アスカがようやくたどりいついた終着駅のようで感慨深かった。


リツコ「ベストを尽くすわ」

ミサトさんに子どもたちを託された(もちろん自分の子供も含むという意味)リツコさんの言葉。これまでネルフでの「科学者」、ゲンドウの愛人としての「女」であったリツコさんが、ついに「母親」になる。母である赤木ナオコ博士と同じ立場になる、というのは、リツコさんにとってどんな想いなんだろうか。ゲンドウに問答無用にぶっ放す(笑)、今回のリツコさんは、カスパー(女としての母親)に裏切られた旧劇とは違い、最後までミサトさんの良き相棒で、素敵だった。

「ミサトを甘やかすとろくな目に合わない。私の経験よ」と言い放つも、出航までの時間をミサトさんが言った時間よりさらに5分短縮してクルーに伝えるあたり、今回のミサトさんとリツコさんの関係の描き方は、見事だった。


ゲンドウ「他人の死と想いを受け取れるとは。大人になったな、シンジ」

ある意味、この作品の集大成的セリフ。ゲンドウの本当の想い、シンジの成長。すべての者たちとの別れ。エヴァのラストに相応しい。



シンジ「行ってきます」 ミサト「行ってらっしゃい」

説明不要。この作品で一番好きな、一番泣けるセリフ。


マリ「さぁ、行こう!シンジくん」

ある意味、ジョーカーでありトリッキーであり、新劇場版で唯一、メインキャラとしてシンジ、アスカ、レイ、の3人に割って入ったマリ。最後は締めくくりを任されるまでになるとはなぁ。エヴァの声優としては表に出てこない坂本真綾のキャスティングは大正解だったということだろう。


ということで、終劇(笑)。たぶん。次はブルーレイかなぁ。



0 件のコメント:

コメントを投稿